DPT(ジフテリア、百日咳、破傷風)ワクチン
いずれも生後3か月から接種出来ます。初回は3回接種が必要です。DPT、DPT-IPV単独なら、少なくとも3週間をあけて接種します。初回接種後1年から1年半後に追加接種を忘れないでください。接種部位が少し発赤、腫れをみることもありますが、1-2日で多くは軽快します。百日咳に対するお母さんからの赤ちゃんへの移行免疫は、感染を防ぐのに十分ではなく、1才以下,特に6ヶ月以下のお子さんでは百日咳が重症化しやすく、出来るだけ早期に接種することが望ましいと言われています。
DPT-IPV(ジフテリア、百日咳、破傷風-ポリオ)についても補足しておきます。平成24年8月以降に生まれるお子様に対して、DPT(ジフテリア、百日咳、破傷風)の予防接種ではなく、DPT-IPV(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオワクチン)の4種混合ワクチンの定期接種が始まっています。現行のDPTワクチンで接種を始めると、4種混合ワクチン(DPT-IPV)での接種継続は今のところ出来ませんが、これからDPTワクチンを始められる生後3,4ヶ月の小さいお子さんの場合、百日咳に感染することの方がより怖いので、4種混合ワクチン(DPT-IPV)接種が充分に行き渡るまで、DPTワクチン接種を遅らせるのではなく、生後3ヶ月になったらDPTワクチンの接種をお勧めします。
この時期はBCG、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、ポリオなどの予防接種も必要時期で、何から、どのように始めればよいか、迷うところです。より重症になりやすいもの、よりかかりやすいものから始められると良いと思います。
最近は、ロタウイルスワクチンなど早期に始める予防接種が増えてきました。BCGの公費による接種期間の制限もあり、接種間隔、回数の関係から、乳児期早期に抵抗力をつけるために、3つ、4つ組み合わせた同時予防接種がお勧めです。