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インフルエンザウイルスワクチン

 小児のワクチン接種量は、平成23年に変更になり、6ヶ月以上3才未満は1回0.25mlで、2-4週間間隔で2回、3-13才未満までは1回0.5mlで、2-4週間間隔で2回。13才以上は1回0.5mlで、1回ないし2回です。

 インフルエンザウィルスの遺伝子は、毎年突然変異をおこし、インフルエンザウィルスの抗原性を毎年のように変化させます。これが、インフルエンザワクチンの効果が低下する原因の一つです。また数十年に一度、トリ、ブタのインフルエンザウイルスがヒトのインフルエンザウイルス遺伝子と交雑をおこし、大幅に異なった抗原性をもったウイルスが出現することがあります。1918年スペイン風邪、1968年香港風邪、最近では2009年ブタインフルエンザ、パンデミックH1N1がそうです。この場合は、従来のワクチンは無効です。

 インフルエンザウィルスワクチンは、HAワクチンといわれる不活化ワクチンで、WHOでは、世界から前年度に収集したインフルエンザウィルスの流行情報からシーズンの流行株を予測し、ワクチン株として適切なものを毎年世界各国にむけて推奨され、それに併せてワクチン製造が始まります。

 成人の場合、今までに何度かインフルエンザウィルスにかかっているので、多少の免疫力を持っています。そのため、インフルエンザウィルスワクチンを1回すれば、50%程度の効果があると考えられています(しかしB型インフルエンザウィルスには弱いです)。

 ただし、流行するインフルエンザウイルスは年ごとに変化しますので、お年寄り、合併症をもっておられる方は、2回接種の方が確実です。 

 小学生以下のお子さんは、特に乳幼児での防御率は20-30%で、特にB型インフルエンザウィルスには弱いとされています。したがってインフルエンザウィルスワクチン2回接種がお勧めです。

(国立感染症研究所感染症情報センター資料より作成)

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